報告学校訪問記

重松鷹泰先生収集の授業記録

2024年10月31日(木)16時から18時まで、授業研究国際センター(ICLS)の取り組みとして、愛知教育大学に所蔵されている重松鷹泰先生が収集した授業記録を閲覧しました。今回、所蔵されている愛知教育大学の野田敦敬学長、杉浦慶一郎副学長、加納誠司教授、そして教職・キャリアセンター教員・スタッフの皆様のご厚意により、実現することができました。


所蔵されている授業記録は、帝塚山学園授業研究所の 故 重松鷹泰所長(名古屋大学名誉教授)をはじめとする研究所の諸先生方が長年にわたって集めたもので、故 霜田一敏名誉教授が同大学に寄贈し、大学会館に開架されています。当日は、霜田先生の教え子の方々のほか、本学教育方法学研究室OB、本学大学院教育発達科学研究科「教師教育学研究」および「教育方法学研究」の受講者と、本センター関係者が参加し、配架されている授業記録をもとに、参加者同士で協議をおこないました。


授業記録は、その数の膨大さも圧巻ですが、手書きで発言だけでなく、注目する児童生徒(抽出児・抽出生徒)の学びの様子の記述も細やかであることに驚きます。そのため、参加者のほとんどは、授業記録の中の授業者や児童生徒を思い浮かべながら、彼らと対話をすることができ、さまざまな思いが湧き出てきたようです。


今回の会を通して、授業記録が時間や場所を超えても変わらず、それを手にする人に多くの学びをもたらすことを再認識することができました。授業分析を提唱し授業記録の収集を導かれた重松先生と、記録を大事に保管してくださった霜田先生と愛知教育大学のみなさまに感謝いたします。